2020年の国内トップ・ソーシャル・メディア・ネットワーク – 後編

今回は、国内ソーシャルメディアネットワークについての後編です。前編では、YouTubeとLINEを取り上げました。この後編では、Twitter、Facebook、Instagram、Facebook メッセンジャーを取り上げることにします。

それでは早速、話を始めましょう。

Twitter

前編をお読みになった方なら、YouTubeもLINEも「伝統的な」ソーシャルネットワークとは少し違うということがお分かりになったと思います。ですが、Twitterは、定義にぴったり当てはまるソーシャルネットワークとしては、トップの座に位置しています。

Twitterは圧倒的に強いネットワークですよね。国内月間ユーザー数は4,500万人で、日本はアメリカに次いで、そしてイギリスを抜いての、世界第2位の座を誇っています。

利用者の層を見てみますと、日本では10代から20代が大半を占めています。ですから、どちらかと言うとビジネス向けのツールではない、と言えるかも知れません。

ただ、オーディエンスの声に耳を傾け、自分のブランドがどう見られているのかを知るためには、有効でしょう。Twitterは匿名性を提供していますので、若い人たちも、Twitterでは自分の意見をはっきり言うことができます。こうしたTwitterの特徴をうまく利用すれば、ビジネスにおいて何らかの興味深い洞察が得られるかもしれませんし、後でそれを他のプラットフォーム上での広告キャンペーンの改善に利用できるかもしれません。

Facebook

FacebookもTwitterと同様に「伝統的な」ソーシャルメディアプラットフォームですが、日本ではビジネスソーシャルメディアプラットフォームとしても大いに利用されています。ビジネスの場に行けば、名刺や電話番号ではなく、Facebookで連絡先を交換することが多いと思います。

この事実を裏付けるのが、利用者層のデータです。Facebook利用者の大半が30歳~50歳の大人なのです。こうして年齢層が高いことから、Facebookのエンゲージメント率はかなり低いですが、CTRは高いです。

ですから、自社ブランドのソーシャルメディアプロフィールを構築し、そこでブランドを宣伝したいとお考えの方なら、Facebookは最良の選択といえます

Instagram

日本では、Instagramは「最も急成長中の」ソーシャルメディアプラットフォームとされています。広告リーチも増加傾向にあり、2020年だけでも、その成長率はなんと26%もアップしています!

Instagramの現在の利用者は比較的若く、30歳以下の若者がほとんどですが、その秘められた可能性を感じ始めた30歳以上の利用者の数も増加しています。この「30歳以上の利用者」が特に注目しているのは、自動車業界やエンタメ業界です。 

もちろん、全体としての「王者」はファッションやビューティー業界であり、少なくともInstagramに関する限り、これらの業界は王者の座を譲る気配すら見せていません。

Instagramは 「ビジュアル 」のソーシャルメディアであるため、ビジネス目的であれば、ビジュアル性やストーリー性の高いブランドをアピールするのに最適です。主に自社ブランドを宣伝したり口コミを広めるのには適していますが、Instagram上で製品を売り込もうとしても、それほどうまくはいかないのではないかと思います。

Facebookメッセンジャー

メッセンジャーは、ここに挙げたリストの最後に位置しており、ご存知のように、主にインスタントメッセージング用に使用されています。

最近ではメッセージの受信箱やストーリーに広告が導入され、これが増加する傾向にありますので、ソーシャルメディアのマーケティングツールとしての人気が上昇する可能性があります。私たちは 「探索 」するためにFacebookメッセンジャーを開くのではなく、主に友人と通信するために利用しますよね。

ですから、ビジネスにメッセンジャーを使用する際、特定の製品の売り込み手段としてではなく、ブランドを口コミで広めるための手段としてご使用になることをお勧めします。